
いわゆる「イボガエル」と呼ばれるのがこのツチガエルです(地方によってはヒキガエル類をイボガエルと呼ぶところもあるようです)。触るとイボができるからとされますが、まったくの冤罪です。ただし、背面からはヘビ類が嫌う分泌液を出すことが知られ、これにより捕食されることを防いでいるようです。
本種は良好な自然環境の指標種です。なぜなら、基本的にオタマジャクシは越冬する生態を持つので、このツチガエルが多くいる場所はほぼ年中湿地に水があるということになるからです。菊池川流域でも中山間地の水田地帯を中心に生息していますが、分布状況の詳細はわかっていません。

ツチガエルはヌマガエルとよく似ていますが、前者は、全体がよりゴツゴツしていること、腹部に模様があること、鳴き声が違うこと、平地ではほとんど見られないこと、などから区別されます。

なお、このツチガエル類が、水中でも鳴くことを著者(K)は発見しました。下記ニュースを御覧ください。
九州のツチガエルは正中線(背中の白い線)を持つ個体はほとんどみられないため、九州では正中線があればヌマガエルと考えてまず間違いありません。ただし、ヌマガエルにも正中線がない個体がいるため、ここだけでは区別ができず、やはり確実に区別をするには腹側の色を確認する必要があるでしょう。慣れれば顔つきだけでも区別は可能です。
