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ツチフキ

ツチフキ
春の繁殖期、背びれが伸長したオスのツチフキ(福岡県産)

ツチフキはカマツカによく似ていますが、形はよりずんぐりむっくりで、流れのある砂底よりも流れのない泥底を好みます。泥土を吸い込んで餌を飲み込み鰓から泥を吐き出しますが、あまりきちんと餌と泥をえり分けることはできないようです。菊池川流域では玉名平野を中心とした地域に生息しています。

ツチフキの繁殖生態は独特です。繁殖期となる3月頃になるとオスは泥底に皿状の巣をつくり、メスを呼び込んで産卵させます。その後はオスが単独で孵化するまで卵の世話をしますが、その際には卵を口で転がし吸いながら卵の上の泥を鰓から吹き出します。その様子が「土を吹いている」ように見えるので、ツチフキという名がついたと言われています。

ツチフキ
ツチフキのオス(福岡県産)
繁殖期、オスは胸ビレに突起が現れる

前述したように繁殖期のオスは巣をつくり縄張りをつくるので、オス同士が戦います。そのため胸鰭には棘状の突起が現れ、これを使って闘争をするようです。

ツチフキ
ツチフキの幼魚(筑後川水系)