

キュウシュウヌマガイは、かつて「ドブガイA型」とされたものです。近年になって遺伝学的・分類学的な研究が進み、九州の「ドブガイ類」には、ヌマガイ、キュウシュウヌマガイ、ミナミタガイ、フネドブガイの4種がいることがわかりました。これに加えて外来種の「ミミドブガイ」もみつかっています。このうち、ヌマガイとキュウシュウヌマガイはよく似ており区別が難しいですが、菊池川流域に分布しているのはキュウシュウヌマガイと思われます。ため池や緩やかな流れの河川・水路に主に生息します。大変大きくなり、大きいものは両手で持ち上げるほどのサイズになります。大型のため、かつては食されていたようですが、あまり美味しくなないようです。バラタナゴなどの産卵母貝になります。
キュウシュウヌマガイはミナミタガイと非常によく似ています。キュウシュウヌマガイはより殻が丸みを帯びること、若い時には緑色と赤色を帯びた放射状の模様があることなどで、止水域での典型的な個体では区別ができますが、環境によって殻の形や色は変化するようで、区別ができないことも少なくありません。菊池川流域では2種いずれも生息していると思われ、それらしき個体は少なくありませんが、詳しい調査はされていません。
