タガメはタイコウチにやや似ていますが、最大で6センチをこえ、圧倒的に大きく迫力が違います。菊池川流域での過去の状況は詳しくわかっていませんが、かつては生息していた可能性が高く、また、現在では絶滅したものと思われます。九州全体で見ても生息地は数ヶ所しか残っていません。湿地が著しく減ったことと農薬による影響が主な原因と考えられます。農薬の多くは稲を害するカメムシ類に効くように設計されていますが、このタガメもカメムシの仲間だからです。とはいえ、肉食なのでタガメが稲に悪影響を与えることはありません。


タガメはオスが卵を保護することで知られます。また卵は水面から突き出した木や植物の上で行います。水生昆虫なので卵は乾燥には弱く、オスは卵が孵化するまで定期的に水分を補給したり、覆いかぶさって守ったりします。

完全に待ち伏せ型の肉食昆虫で、大きく力強い前脚を広げて獲物が通りがかるのをじっと待ちます。成虫はトノサマガエルやドジョウ、時にはマムシなどの大きな動物も捕まえることが報告されています。捕まえた後は口を突き刺して消化酵素を注入し、肉を溶かして吸い取ります。
幼虫は成虫とは異なり黄色~緑色で、鮮やかな縞模様があります。